本音で語るブログ。

〜少々の言葉の悪さはご愛嬌ということで〜

仲の良い同期が一人辞めた話。


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今回は、仲の良い同期(N氏)が一人辞めた話をしようと思います。

 

記事を書いているのは、2018年の12月(新卒1年目)ですが、N氏が辞めたのは8月のお盆に入る前のことです。

 

つまり、入社して4か月足らずで辞めてしまったと言うことになります。

 

生涯1社で勤め上げる価値観が古くなってきた昨今の現状からすると、会社を辞めることは特段珍しくはないと思いますが、4ヶ月未満で弊社を去ったN氏について語ろうと思います。

 

私は、7月の下旬にN氏に会社を辞めることについての相談を受けており、その際に色々と話を聞いてきたので、それを元にまとめます。

 

N氏の辞めた理由の一つには、日系大手企業の宿命とも言える問題も含まれています。

 

日系大手企業を目指す人たちはぜひ、最後まで読み進めて頂ければと思います。

 

それでは、N氏が4ヶ月足らずで日系大手企業を辞めた理由についてお伝えしていきます。

 

 

 

N氏が日系大手企業を辞めた理由

  

1. いわゆるエリートの王道のルートに嫌気が指した

 

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N氏はおそらく自他共に認めるエリート街道を歩んできています。

 

今までの人生を振り返るように私にN氏の人生について語ってくれました。

 

「親に頑張れとけつを叩かれ、必死に中学受験戦争を勝ち抜き、ひょうひょうと高2までを過ごし、周りが大学受験モードに入ったから何となく受験勉強をし、なんかちょっと頑張ってみたら、旧帝大に入れちゃって。そして、大学生活は就活に有利になるということを理由に体育会に所属し、部活付けの日々。そして、大学3年が終わりに差し掛かるころ、周りが就活セミナーや説明会に行くから、何となく参加し、そして、就活を特に頑張ることなく2か月が過ぎた頃、弊社から内定をもらい、「まぁ、誰もが知る大企業だから良いか」と何となく弊社への内定を承諾した。」

 

※ちなみに、私はというと、高校まで公立高校(学区内3番手の冴えない高校)に通い、冴えない大学に進学しています。

 

しかし、N氏は就活が終わった後の大学4年の時に、「俺は、このまま親の言いなりになり、周りに流されるがままの人生で良いのか?」と思ったそうです。

 

しかしながら、弊社への内定に親は喜び、親戚からもお祝いしてもらい、大学内でも、「俺らこれからも大手行っても頑張ろうな〜」という周りからの同調圧力に負け、もやもやしながらも「俺はこれで良いんだ!」と言い聞かせてたそうです。

 

そして、ついに桜が咲く季節になり、いよいよ4月1日を迎え、もやもやした気持ちを少し抱えつつも、新社会人という希望に胸を膨らませ、N氏は弊社へと入社しました。

 

2. 配属ガチャでハズレを引いた

 

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N氏が辞めるに至った一番大きな要因が配属への不満だったと言います。

 

日系大手の宿命の一つに「配属ガチャ」があります。

 

全国転勤前提でかつ、職種を限定しない採用である総合職にとって配属ガチャはもはや宿命と言わざるを得ません。

 

そして、N氏は見事に配属ガチャでハズレを引いてしまったのです。

 

私はありがたいことに第1志望の事業部に配属になりました。(興味ないとか言わないでくださいね。)

 

N氏はバックオフィス系の部署を希望しており、バックオフィスの一つに配属されたのですが、バックオフィスの中では一番行きたくなかった部署だったそうです。

 

確かに、配属発表後にあまり嬉しそうじゃない顔をしていたのを覚えています。

 

そして、実務が始まり、やはり仕事に楽しみを見出すことが出来ず、「俺、この仕事あと40年続けていけるんか?」と自問自答した時、N氏にとって答えは「No」だったようです。

 

その答えを導き出してからというもの、仕事に楽しみを見出して頑張ろうと思うものの、やっぱり仕事に身が入らず、とうとうN氏の辞めたいゲージの限界点を突破してしまいました。 

 


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3. やりたいことがあった

 

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そして、辞めることを決意したN氏に私は聞きました。(7月下旬ごろ)

 

「辞めてどうすんの?」

 

N氏は答えました。

 

「俺、もともとやりたいことがあったんよ。高校時代から英語が好きだったから、英語に携わる仕事に就きたいなって思ってる。だから、俺、今年いっぱいは英語の勉強をしながら、お金を貯めて、来年1年間で海外留学に行こうと思う。」

 

特に返す言葉もなく、私は、「そっか、もともとやりたいことがそれでN氏がそうしたいなら、いいことだね。俺はN氏を応援するよ。」と言いました。

 

しかし、忘れないで欲しいのは、そもそも弊社でN氏が希望の職に就けていたら、こうはなっていない可能性があったということです。

 

確かに、大企業では希望の職に就ける時点で恵まれているのだから、置かれた場所で咲きなさいという言い分もわかります。

 

だから、全てを企業のせいにするのは間違っているとも思いますが、私は少しだけN氏に同情してしまいました。

 

そして、それと同時に「明日は我が身」という気持ちが強くなり、弊社で生き残って行くためには、結果を出し続け、自分の希望は自分で勝ち取って行くしかないのだと思いました。

 

最後に、N氏は「おう。ありがとう。お互い道は違ってもこれからも頑張って行こうぜ!」と私に言い、二人の会話が終わったことを私は覚えています。

 

 

N氏が辞めたことに対する私の考え

 

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まず誤解がないように言っておくと、どの道を進もうが正解なんてないということです。

 

一度きりの人生、後悔のないように生きれば良いと思います。

 

そのため、私はN氏のことをリタイアしたやつとも思わないし、自分のやりたいことを見つけて羨ましいとも思いません。

 

この前提だけは言わせてください。

 

この前提を伝えた上で、私がN氏というより本件に関して思うことは、金を持っているというだけで選択の幅が広がるということです。

 

彼は、来年の4月から1年間のアメリカ長期留学に旅立ちます。

 

当然、大学生でもないので、奨学金もなければ、一部免除などもありません。

 

つまり、全て実費で行かなければなりません。

 

半年間、フリーターでお金を稼ぐと言ってもたかがしれてます。

 

つまり、親が登場するということです。(といよりN氏は親が資金を援助してくれると言っていました。)

 

※参考までにN氏に親は何してるのか?と聞いてみたら、「自営業」をしていると言ってました。

 

我々庶民かすると、会社を辞めるというところまでは出来ても、なかなか海外に長期留学に行くなんて選択は出来ません。

 

人生は配られた手札で戦うしかないとはよく言ったもので、我々人間は生まれた瞬間に親という究極のガチャによって良い意味でも悪い意味でも人生は左右されます。

 

そして、N氏は幸運にも自営業でそれなりに裕福な親の元に生まれ落ち、会社を辞めて自分の本当にしたかったことにこれから取り組むことが出来ます。

 

少なくとも、私には出来ません。会社を辞めて、留学に行くなんてことは。

 

だから、私は自分に誓ったのです。

 

「金を稼ぐことは、必ずしも幸せに直結するとは限らないけど、何かしたい時に必ず自分を助けてくれる。だから、必死で金を稼ぐと。」

 

さぁ、明日も金を稼ぐぞ!

 

fin

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